3/27/2024

ウォーターローズ・レッド入荷しました


 water plants loverブログ

ウォーターローズ・レッド
(Samolus parviflorus 'Red')
ついに当店でも入荷しました
シンガポールのファームからの入荷です
海外では数年前から流通していて、日本でもプライベート便なのかな?、わずかに出回っていたのですが
問屋さんがファームからまとめて輸入して流通するのは今回が初です
同じルートで関西の方が10日ほどはやく入ってましたが、関東の方はこれが初めて
私も初めて実物を見ました

じつは、昔から知り合いのシンガポールのファームのオーナーに直接お願いしていたのです
その少し前にシンガポールに行かれた当店のお客様にシンガポールで出回っていたという話を聞いていて、オーナーにこれある?と聞いたところ、あるある、出せるよ、という事だったので、お願いしていたのです

入荷のタイミングで関西に先に行きましたが、頼んでからそれほど日も置かずに入荷とは、さずがシンガポールのビジネスマンと感心させられます

オーナーがこれでしょとスマホの画像を見せてくれたときは、水上のぜんぜん赤みが出ていないものだったので、ちょっと心配していたのですが、しっかりと赤いのが来てひと安心


ポットの仕立て方は雑ですが意外とボリューミー
ありがとうございますオーナー

海外のサイトを見ていると、しっかり水中化したものは、もっと詰まった丸みを帯びた形になっています
※「ウォーターローズ・レッド 」ではなく「Samolus parviflorus Red」で検索かけたほうがヒットします2024.3.27現在
葉全体が真っ赤になりたいへん目を引くため、海外でも人気は高いようです
赤みには光量がポイントになるようですね

水質にはうるさくないようで、二酸化炭素の添加無しでも育成は出来るようです
ただし、美しく育てるには強めの光と二酸化炭素の添加は必須という、まあこれは、他の水草にも共通するポイントですが
実際に育てたことのあるお客様にお話しを伺ったところ、ぜんぜん難しくないよとのこと
上手な方なので、どこまでのニュアンスでとらえたらいいかわかりませんが、激ムズではないことは確かなようです
水質にうるさくないというのも朗報ですよね


実際、ポットに細かい砂礫がくっついていて、砂利水槽にストックされていたのが推察されます

海外ではじつはLysimachia cf. parvifoliaではないかと言われています
産地は中国南部、中国広西チワン族自治区、ベトナムのすぐ上ですね
ハイグロのクァンシーと同じコワンシー産です

そこでLysimachia parvifoliaを調べてみました
聞いたことなかったけど
シノニムにLysimachia candida var. microphyllaってあるじゃないですか
漢名の小叶珍珠菜で検索かけるとサワトラノオにそっくり(信憑性あるサイトかどうかはわかりませんが、、)の花が
Flora of China読んだ分にはトウサワトラノオに近く、茎と総状花序に違いがあると
私の手持ちの中国の図鑑にはLysimachia candidaトウサワトラノオしかなかったのですが
なるほど、だいぶ見えて来ました
思い出したのが某有名ショップにで見たトウサワトラノオ(サワトラノオ?)の沈水葉
(と言えばわかる水草好きは少なくないかな、、)
あれと形がそっくりなのです
水槽でもしっかり完全に水中生活に適応していました
しかも、トウサワトラノオもサワトラノオも赤くなる性質はあるのです




ということで、本種がparvifolia種かcandida種かはわかりませんが
リシマキア属で良さそうです
Flora of Chinaでは生息地は湿った川岸、側溝、田んぼとあって、日本よりは南にありますから、日本のですら水槽化するのだから(ちなみに色は緑でした)、より水槽向きでおかしくなくて、赤みも出やすい特徴があるものが、たまたまか、選ばれてか、増殖流通したとしても、違和感はまったくないな、というのが個人的な感想です
じつにおもしろい
花咲かせてみたいなあ

珍草好きも、レイアウト好きも、はたまた山野草好きも、広く楽しめる植物です
ぜひ、育てて頂ければと思います

ちなみにウォーターローズも同じサクラソウ科だから、ぜんぜんハズレとかじゃないんですよ
まあ、それはさておき
ご購入お待ちしております(高城)