2/23/2023

結構なゲッコー

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意識の高いファームだなあ、というのがこのパッケージでわかります。

まず、予備知識として、
シンガポールのオリエンタルアクアリウムというファームで作出された、クリプトコリネ・ウェンティ・‘グリーンゲッコー’ Cryptocoryne wendtii 'Green Gecko'というものがあります。
薄い黄緑色の葉に、茶色の模様がにじむように広がり、古い葉は茶色の模様が薄れて薄緑色に戻っていく、コントラストのきれいな品種です。
(ちなみに、Geckoはヤモリの意味です。)

最近は入荷が少なく、入荷してもなんだかなあというものが少なくなくて、ちゃんとしたものが欲しいなあと待つ人が、多いかどうかはわかりませんが、いた訳です。


そんななか入荷したインドファーム便の’Cryptocoryne wendtii 'Gecko'
オリエンタルのオリジナルの'Green Gecko'ではなく、'Gecko'です。
別ものか同じものか、わかりません。
わかるのは、
商品名が違うこと、イラストはよく似ているのと、カップの中をのぞくと、ちょっと明るい緑で、すでに中央に茶色がにじんでいる、コントラストがきれいに出そうな、有望な品種であるという事だけです。

イラストにこれを使う事と、それだけじゃなく、実際にいいものを増やしているというセンス。そして、異なる名前。ん~、スリーパドマ。結構なお点前です。

という事で、最初は流通名そのまま、
インドファーム便のクリプトコリネ・ウェンティ・‘グリーンゲッコー’で出してたのですが、
うちでは、
インドファーム便のクリプトコリネ・ウェンティ・‘ゲッコー’で販売することにしました。
これはこれ、という事で。
どっちでもいいんですけどね…
他所で「インドファーム便のクリプトコリネ・ウェンティ・‘グリーンゲッコー’」で売ってても別に間違いという訳じゃないのですからね。
うちもお客様に、グリーンゲッコウある?って聞かれたら、普通にこれもありますよって出しますし…

忘れちゃならないのは、この商品が良いものという事です。これは、声を大にして言いたい。きれいで、ボリュームあって、状態がいい。ホントにいい。上に書いたこと何も気にしないでいいから、ゲッコーという魅力的な品種を育ててみて欲しいなあ、と思います。

要約すると、結構なゲッコー、って言いたいだけの話でした。
(高城邦之)

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インドファームから来たケラレンシス

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(2023年2月21日入荷)
問屋さんでパッケージのイラスト見たとき、うわっと思いました。
たぶん声出ちゃってたんじゃないかな。
誰もいなかったのでいいですが…

細葉の方じゃない、で驚いたのです。
今、よく流通しているのって、披針形の、細長い葉の方ですよね。
あれがケラレンシスで流通してるのですが、
違うよね…とずっと疑問だったわけです。
もう、あきらか違うし
なので、500種図鑑も、ショップでもコーテーションマーク付きにしてます。
ケラレンシスで来てるけどねえ…カッコ、みたいな
論文の図とぜんぜん違うし

今回はあの細い方のことは置いておくとして…
メエボルディ(ミーボルディ)は何?問題もあるのですが、これはさらに置いておくとしてです…


で、
今回のパッケージイラストを見て喜んでしまったのが、論文と同じ卵型の葉だったからです。
しかも、ケラレンシスの原産地であるインドのファームから来たものですからね。
カップの中でもいいかたちです。

期待はしてたのです。インドだし、まともなもの来ないかなあと。
来るなら、ここからだろうなと。
その通りのが来てくれた喜びで、声が出ちゃったというのもあります。

花咲かせてですが、もちろんね、でも、
取り急ぎ、コーテーションマーク無しでいいでしょう。
スタートラインに立てるという喜び


しかも、ボリューム、状態の良さで定評のあるインドファームの組織培養カップです。
お得感だいぶです。

めんどうなことは抜きにして、よい水草ですよ。
派手ではないですが、群生させたら主役にしてもいいくらいの存在感
インド系の細葉這性のロトンジとヘアーグラスでシンプルに
コイ科の小型種なんか泳がせたりして
長~く楽しんでも飽きの来ないやつですね
(高城邦之)

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2/19/2023

ネットは便利

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皆さん、水質調整剤を入れるとき、何で混ぜていますか?という話です。
ピペットで、ピンセットで、柄の付いたスクレーパーで、
手でという方もいらっしゃいました。
多少こぼれても構わないという場所でならいいのですが、
そうじゃない場合は、意外とストレスじゃないですか。
そうっとやると混ざってなさそうだし、
勢い付けるとこぼれるしで…


うちでは、ベアタンク(底床材を敷いていない底面がむき出し、裸の状態の水槽)の換水時に、必ずテトラのpH/KHマイナスを入れています。
ちなみに10リットルに1ミリリットルの割合です。
これは、足し水のときにも、必ずそうで、
10リットルバケツに、pH/KHマイナスを1ミリリットルを必ず入れて、
(正味9リットルに1ミリリットルですが…)
その水で足し水しています。
これは、絶対です。
ほんのちょっとの足し水でも、ぜったい下げた水を入れています。

ちなみに、大磯水槽では(当店は大磯砂利を敷いた水槽とベアタンクの水槽があるのです)、
水道水そのままで、pH/KHマイナスは入れていません。

話を戻しますと、
ひとつの水槽に、バケツ全量を入れるのなら、多少混ざっていなくても問題ないのですが、
複数の水槽に、ちょっとずつ水を足す場合は、しっかり混ぜた状態で、濃淡が出ないようにしなければならないわけです。

そこで、しっかり混ぜつつ、なおかつこぼれないようにするものが欲しい…
で、行き着いたのがネットでした。


あの、魚を掬うための網、ネットです。
私が使っているのは、カミハタさんのスーパーカラーネットS細目です。
スーパーカラーネットは耐久性が高く、柄もしっかりしてて混ぜやすく、
サイズ的にSサイズが混ぜやすいサイズ感で、
粗目だと水が抜けすぎて効率が悪いので細目が最適という理由です。
ちなみに、枯れ葉やオオバナイトタヌキモを除去するためにも、重宝してます。
スーパーカラーネットS細目最高!

水槽ある方はネットはだいたいお持ちだと思います。
一度手持ちのネットで攪拌してみてください。
かなり勢い付けて、バケツの中に渦が出来てもこぼれませんよ。
もちろん、勢い付け過ぎたらこぼれますが、他のもので攪拌するよりは、断然簡単に、しかも早く混ざりますので、私は30年近くネット一択です。

地味過ぎる話題ですが、
だからこそ知られてないかも、ということで、書いてみましたが、少しでもストレスの解消につながる方がいらっしゃたら幸いです。

(高城邦之)

2/10/2023

プロが待ってたスクレーパーが発売されました。

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株式会社ナルビー
ガラス水槽専用
アクアステンレススクレーパー

問屋さんから商品開発の話を聞いててずっと欲しかったスクレーパーが、
ついに入荷しました。

窓ガラスや鏡などを掃除するプロの清掃業者さんが使用する道具を作っている刃物メーカーさんが、観賞魚問屋さんと共同でガラス水槽用に制作したスクレーパーです。

刃物メーカーさんが作っているので、刃が欠けにくいのはもちろん
力を入れやすいよう、持ちやすいデザインになっていて、
力を均等に入れやすいサイズ感で、傷が付きにくくなっています。

今までスクレーパーに持っていた不満点、
力を入れにくい
刃がかけやすい
傷を付けてしまうことが多い
など、もうちょっとここが改善されたら使いやすいんだけどなあ、というところをしっかりカバーしてくれた、新しくて、アクアリストにうれしいアイテムなのです。




刃先がシリコンに当たらないよう、刃の縁が斜めにカットしてある設計もうれしいですね。

なので…


水槽の角付近をこするときは横ではなく…


縦方向に動かしてください。

あと、
白い持ち手も、コケが見えやすいように、という使用者に配慮したデザインなのです。
みるみるコケが取れてなくなっていくのがわかるので、掃除してても楽しいですよ。

実はこれ、一部のショップではプロトタイプが知られており、まだかまだかと待ち焦がれていたアイテムなんです。
ショップは水槽本数も多いですし、コケ掃除だけでもなかなかタイヘンなんです。
大前提として水槽を傷付けず、ラクに速くコケ落としが出来、頻繁な交換などのコストがかからない道具はマストなんです。
今後、ショップやメンテナンス業者さんなど、プロ御用達の道具になってくんじゃないでしょうか。

交換用の替え刃も発売されています。刃物メーカーさんの商品なので、頻繁な交換は想定していませんが、この辺りは、これから使っていきながらですね。

とりあえず、助かったあ、ラクになるわあ、という感じでございます。

うちでは実際に使用していますので、実物ご覧になりたい方は、お気軽に言ってください。

(高城邦之)

刃物です。刃先には十分にご注意ください。 手で刃先部分に触れたり、刃を曲げたりしないで下さい。 ガラス水槽専用です。アクリル水槽に使用しないで下さい。 水分を取ってからキャップを装着して。 刃の交換の際は手を切らないようにご注意下さい。 使用済みの刃は金属缶等に入れて廃棄処理をしてください。 高温の場所での使用は避けて下さい。 幼児の手の届かない安全なところに保管して。 子供が1人で使用しないように注意して下さい。 本来の目的以外には使用しないで下さい。 ※汚れが取りにくくなったら新しい刃に交換して下さい

通販でも販売中です。





2/02/2023

新入荷!アヌビアス・ナナ・‘スターダスト・ギガンティア’

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アヌビアス・ナナ・‘スターダスト・ギガンティア’

Anubias barteri var.nana 'Star Dust Gigantea'

タイ便

新着種です。

スターダストは白く抜ける主脈が一番の特徴。彗星が尾を引くように細かな白点も散る、たいへん美しい品種です。

今回入荷した新品種ギガンティアはさらに、側脈も白く抜けるのが目立ちます。初期のスターダストとは趣が少し異なると印象。白い線がにじんだような感じではなく、はっきり入ってます。そのせいか細かな白点はあまり目立たず、初期タイプの淡い感じを見慣れた目で見ると、ぱきっと鮮やかに感じられます。

葉の形も葉先の丸っこい広楕円形から、葉先のシャープな卵形に変っています。



私の第一印象は、ドライだなあ、というもの。

組織培養苗が出されてからそれほど日数が経っていなくて、高湿度環境で育てられたようなウェットな質感ではなく、ある程度、湿度が低い(とは言え常湿ではないですよ。以前、タイのファームで見せて頂いたナナの栽培環境はハウス内ハウスで、湿度の決して低いところではありませんでした。蛇足…)環境で日数をかけて仕立てられた質感に感じました。分厚いわけではないけど、パリッと張りがあって強そうという感じ。これは弱くないぞと好印象を受けました。



第二印象は、白線が残りやすそうというもの。このサイズまで育てられてこの線の感じという事は有望だと思います。陰に隠れた葉の白線も弱くないし、緑葉ががっちり濃い緑で、この白い抜けはよい品種だと思います。



第三印象は、思ってたよりだいぶボリューミーだったというもの。株によって違いは多少ありますが、分枝しているものが分けられずにそのまま来たなあという、うれしい誤算です。初回だったからかもしれませんが、これからの輸入でもこの状態が続くといいですね。まだ小さい株も多く、数か月は分けるのがためらわれますが、いずれは結構な株が取れると思います。お得感はありますね。


とは言え、第四印象は高価だなあというもの。うちで高い値付をしているのではなく、仕入れが高かったんです。海外だともうちょっとお安いんですけどね、それを言ってもしょうがない。ずっと欲しかったし、実際、ものも良かったしで、water plants loverのラインナップに加わりました。



最後に名前問題ですが、ギガンティアは大きいということですが、大きい?って言われそう。これも向こう様が付けたものなので従うまでです。

たしかに初期のスターダストやスターダスト・ミニに比べると、大きいのは間違いないですが、ちょっと大げさな名前という感が否めないような気が…それを含めてのギガンティア、って、おじさんがおじさんみたいなこと言ってしまいました。

冗談はさておき、お値段なりの満足度も大きい種類であるのは間違いなさそうです。

(高城邦之)

通販↓