10/31/2021

台湾便ミズオオバコ


 

台湾便ミズオオバコ
Ottelia alismoides

ミズオオバコは日本にもありますが、海外だと中国や韓国、マレーシアやタイ、ニューギニアやオーストラリアなど、アジアからオーストラリアまで広く分布しています。
もちろん台湾にも分布はあります。

浮葉や抽水葉を出さない、沈水葉だけで生活する水草です。葉は見た目柔らかそうですが、実際はやや厚みがあり、しなやかというよりは、ちょっとぱりぱりとした硬さがあり、とくに水上にあげたときに傷みやすいのは、他の水草には見られない特徴かもしれません。入荷してすぐのものがみすぼらしい感じになっているのはそのせいです。この、水の中でしか生きられないんです、という感じがたまらなくて、輸送に弱くリスクが高いのを承知で、ついつい頼んでしまうのですが、その度、きれいに復活していく姿を眺めながら、ホッとしつつもおおいに満足しております。

姿かたちは、日本でも環境によって大きく変わるので、海外のものがどうとかはないのですが、一応、各国のファームから来るものは頼むようにして、傾向がないかは見るようにしています。葉に関してはまだ書けるようなものはないのですが、花は一目瞭然で、台湾便のものは白花です。日本にも白はあるのですが私は青ピンクっぽいのしか見たことがありません。観察する地域の偏りかもしれませんが…


上の写真は水中で咲いてしまった花です。
2日前に水換えをしていて、その辺まで水は抜いていたのです。だからといって、そこで咲くはことないと思うんですが。水槽に入ってから新しい葉を何枚も出してはいるんですけど、本当の意味ではまだ慣れていないんでしょうね。

花は両性花で自家受粉します。水槽でもこぼれダネで発芽しますが、そこから大きくするのは、ちょっとムズカシめです。ソイルを入れたポットに鉢上げして、強光を当て、肥培して大きくなるのを促していきます。コツをつかんで、タネで更新させていければさらに楽しいでしょうね。