私が手に持っているのは、クリプトコリネ・シヴァダサニィCryptocoryne sivadasaniiです。インド原産で100cmを超える長さに育つクリプトの一種です。
植え替えをするので、傷んだ外葉を数枚ずつ、5、6株むしったところで、腕に異変が。
油断してました。
かゆくて仕方がない。ただかゆいんじゃなくて痛痒い。それほど多くないので平気かと思って油断していました。
このかゆみの原因、里芋と同じ「シュウ酸カルシウム」です。結晶が針状になっており、それが刺さることによって、かゆみを引き起こします。里芋や山芋を調理したり、食べたりしたときに、手や口に起るあれです。
クリプトコリネも里芋と同じ、サトイモ科植物で、シュウ酸カルシウムを持っています。かゆみの原因はずばりそれ。今回の私のように、むしったり、いじりまわしたりしてなければ、水槽に植わってるだけでは何ら影響はありません。トリミングしたときも問題ないでしょう。なので、クリプト育ててるけど、そんなこと一度もないよ、という方のほうが多いと思います。
今回の失敗は、水の上に上げ、ハサミを使わず手でむしり取っていたというのと、すごく長いので、作業するときに絡んで、やたらと腕に付きまくっていたというのが、大きいんだと思います。
なので、あまり心配しないでください。こんなことを書いておいて何なのですが…ただ、万が一かゆくなったとき、そういう理由があるんだとわかっていたら安心できますよね。なんだかわからず、謎にかゆいよりは。私はクリプトアレルギーかと思っていた時期があります。うまく育てられないのもそのせいだとか言っていました。ホントに恥ずかしい。
では、実際そうなってしまったら、どうするのか。掻いたりせずに、石鹸で洗い流してください。しばらくすればおさまります。掻くのはおススメしません。里芋の痒さ対策で検索してもいろいろ出てきます。加熱も対策になり、里芋なら電子レンジでチンすればいいのですが、クリプトはそういうわけにもいかないですもんね。まあ、すぐにおさまりますよ。
でも、怖かったのが、ラゲナンドラの大きいものを扱った時。ラゲナンもクリプトの近縁で同じサトイモ科植物です。草体がクリプトに比べ大きいせいか、かゆいより痛い方が勝りました。とくに50cmを超えるオヴァタは、怖すぎて初めからゴム手袋着用で臨みました。素手でいっていたらどうなっていたことか、想像するだけでオソロシイです。
まあ、こんなことで「科」を意識し、里芋とクリプトが同じ「サトイモ科」グループなんだと知るのも、おもしろいですよね。