10/22/2021

エキノドルス・‘イエローサン’



エキノドルス・‘イエローサン’

Echinodorus 'Yellow Sun'

最初に知ったのは、ドイツのサイトで紹介されているものでした。それからずっと探していたのですが、何年も見付けられず、少し忘れかけた頃の2014年、アクアフローラで紹介されているのに出会い、これはと思い、頼んでみたのですが諸事情で叶わず、その4、5年後にようやく、アクアフローラともつながりの深い東南アジアのファームから突然入荷があり、ついに対面が叶いました。長くかかりましたが、今でも続けて入荷があり、うれしい限りです。

黄色い丸葉に赤茶の良く目立つ斑模様が散りばめられ、名前の通りのきれいな品種です。出始めの葉は薄く赤みがかり、成長に従って黄色い葉に変わっていきます。育てやすいし、とても良い品種です。

じつはこれ、ドイツのサイトの古い情報では、作出はZoologicaで、grandiflorus'Aurea' (Echinodorus grandiflorus subsp. aureus)とcordifolius系の種類との掛け合わせではと書かれていました。

ここで注目したいのが、両種とも大きくなる種類ということです。特に、grandiflorus subsp. aureusは現在floribundusのシノニムになっていますが、このfloribundusは葉柄だけで1メートル、葉は40センチになる、エキノドルのなかでも代表的な大型種です。cordifoliusもそこまでではないですが大きくなる種類です。

今出回ってるイエローサンからは想像しにくい組み合わせですよね。たしかに丸葉で葉色は黄色ですが、サイズ感はだいぶ違います。どういうことかと調べてみたら、初期にヨーロッパで出回っていたイエローサンは大型種だったということがわかりました。メーター越えで水槽向きではなかったようです。子株を沈めても結局うまくいかなかったとのこと。初期に出回らなかった理由は、このサイズ感にあったのかもしれません。

アクアフローラのものは実際入荷していないので、どっちだったか定かではありませんが、画像の感じでは現状のものとサイズ感は同じように見えます。アクアフローラに行き着くまでに、何らかの理由で、小型化したのか、東南アジアに渡って小型化したのか、名前は同じでも別の品種なのか、今のところわかりません。私としてはよくある小型選抜品説を信じてみたいのですが、どうでしょう。

何はともあれ、こうなってくると初期の巨大品種が見たくなるのが、かなしい性というのか、どっかに残ってないかと、海外のファームに行ったら探すものリストにしっかり載せておこうと思います。

webshop