1/22/2023

丈夫な水上「水草」

 water plants loverブログ



ノマフィラ・ストリクタ・‘フルール’
(Nomaphila stricta 'Fleur')

アクアフルール社から入荷。ノマフィラでも、ハイグロフィラでもなく、ジャスティキアの仲間と思われる種類。

肉厚で皮質、すぐに室内の湿度にさらしても、他の水草のようにしおれることがないくらいのしっかりとした葉を持っています。逆に沈水生活には不向きで、水中に留めていると、そのうち枯れてしまいます。

この「そのうち」というのがポイント!すぐに枯れることはなく、なんなら、ホントの水草より長持ちするくらいです。

実際のところは、水中に適応している訳ではなく、葉の丈夫さが幸いして、がんばっちゃってるだけなのですが…

それでも、すぐに葉がみすぼらしくなるわけでもなく、長持ちはしてくれるので、「水草」の代替品として、海外では流通しているようです。

日本には、1995年に、同じオランダのファームから2種類の入荷がありました。

アクアライフの95年11月号で、吉野さんがスキンベリとルブロスカーパの2種類を紹介されています。

本種もその流れで、どちらかだとは思うのですが、Justicia schimperiかJusticia gendarussa になるんじゃないかなあと思っています。



写真のように、下は水に浸かった状態、上は水から出た状態が、オススメの育て方。ボトルでもオープンアクアリウムでも簡単に育てられますよ。

ソイルでも砂利系でもどちらでもいいと思います。葉色が薄くなってきたら、底床肥料を施してあげてください。ただし、低木状になるくらい大きくすることも可能なので、とくにボトルでやるときはほどほどに。

写真より大きめのボトルで、浮草を浮かべて、ベタを育てるのも良いかと。その時はポットから出して直接底床に植え込んだ方がいいと思います。アヌビアス・ナナの小型種を、本種の足元に植え込んだら最高じゃないですか。



とにかく根張りがすごいです。根を張り、土壌の微生物が増え活発化し、土の中の分解能力があがり、結果、水質浄化の一端を担ってくれる(全部じゃないけど)、そうなると魚の状態が上がることに繋がっていきます。

そのためにはまず、植物自体が元気になるように。光を当ててあげ、肥料も施し、寒さも弱そうなので(gendarussaの原産地とか検索してみてください。好む温度が想像できます)、適温を用意してあげると、葉っぱも元気、水もキレイ、魚もいきいき、という水槽が楽しめると思います。

ちょっとムズカシそうに書きましたが、ホントは難しくないです。

水上でのヤマサキカズラ的なものの、新たな選択肢として捉えても、おもしろいんじゃないかなと思います。

私ならオープン水槽で、下はアヌビアス、上がペルシカリアやルド、ツユクサ科植物に、本種を加えるのが乙かな、と思ったりします。コンゴテトラ泳がせたりして。

見かける機会があったらぜひ楽しんでみてください。

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